pauperスパイ その2

2013年11月10日
スパイデッキの各カードと構成について色々と思うところを。


・土地譲渡と森

合わせて5枚のカードが初手に1枚以上ある確率は47.4%
後手の場合でも、マリガン判断は通常ドロー前なので同じ。

マリガン1回で42.0%
マリガン2回で36.3%
マリガン3回で30.0%
マリガン4回で23.3%
       ・
       ・
       ・
ワンマリまでに1枚以上引いている確率は89.4%、
ダブマリまでに1枚以上引いている確率は125.7%と期待値で100%を超える。

地勢や桜族の長老、土地サイクリングを入れる案もある様だが、賛成はできない。
森が出ていないのに、緑マナを要求するカードは厳しいのではないだろうか。
サイクリングは無色で一見良さそうだが、このデッキはリソースを消費してマナを出すデッキ。
土地をタップすれば毎ターンマナが供給される通常のデッキとは動きが違うことを考えるとこれも厳しい。


・ドローカード

ギタクシア派の調査と通りの悪霊は0マナでカードが引ける。
通りの悪霊はSongs of the Damnedと妖術師のガラクタが手札に2枚以上ある際、
研磨前に墓地のクリーチャー枚数を稼ぐことが出来、大変宜しい。
魔力変を抜くレシピが時折見られるのは、魔力変を打てるのがコンボ始動中に限られる為で、
前の2種類に比べると確かに一段落ちる。
かつてのストームデッキと比べるとドローカードの質も枚数も落ちる為、見切り発車がし辛くなっている。


・マナ加速とマナ変換

この枠に陰謀団の儀式を入れるのにはやや疑問。
スレッショルド達成はほぼ無いから、+1マナの効果しかない。
入れるならば複数枚引いた時が嬉しい炎の儀式の方が良いのではないだろうか。
また、黒マナ供給減が水蓮の花びら、野生の朗詠者、深き闇のエルフを12枚もあるのに黒マナが出ないことが多発。
魔力変か彩色の星を何枚か採用するべきかもしれない。
彩色の星は魔力変と違って先置き出来るが、1マナ減る。
またドローは結局コンボ始動後なので若干魔力変が勝ると思われる。


・フィニッシュパーツ

一応再確認。欄干のスパイか証拠隠滅でライブラリーが全て墓地に落ちた後、
①手札のSongs of the Damnedか妖術師のガラクタ(回収もSongs of the Damned)で大量のマナを出す。
②モルグの窃盗フラッシュバックで血の執行司祭を出す。
③モルグの窃盗フラッシュバックで戻した記憶の壁等で惨劇の記憶を手札に戻し、クリーチャー枚数分のダメージを与えて勝利。

実は記憶の壁だろうが、レオニンの従者だろうが、モルグ3枚だろうがあんまり関係ない
コンボの流れに入ってしまえばマナは足りてるので、コンボにかかる総枚数が増えなければ良い。
レオニンの従者の場合、ガラクタを1枚にすることが出来るかもしれないが、
その前の大量マナを出す前提が崩れそうなので動かし難い。

モルグの窃盗FB×2で10マナ、血の執行司祭で1マナ、記憶の壁で5マナ、惨劇の記憶で3マナ
モルグの窃盗FB×2で10マナ、血の執行司祭で1マナ、レオニンの従者で2マナ、ガラクタで1マナ、惨劇の記憶で3マナ
多い方の記憶の壁でも19マナ。20点以上のダメージは出さなくてはならないので、マナが足りなくなることはない筈。

と、ここまで書いてから気付いたのだが、無政府主義者の方がマッチしていたようだ。
点数は変わらないが、血の執行司祭の代わりに魔力炉の燃えがらを使う。
違いとしては、マナ変換の際にも使える点。
細かい様だが、ピーキーなデッキなので構築の微妙な最適化が大事な気がする。


・海外のスパイ

http://mtgostrat.com/2013/10/1-land-pauper-combo-deck/
こちらは書いてる途中にコモンスレに貼られた海外サイトの記事だが、まず上の方のデッキを見て欲しい。
これまで周知されているデッキとは全く動きの違うデッキになっている。
Songs of the Damnedが非採用でスパイのプレイ前に8マナを出し、
欄干のスパイ→妖術師のガラクタ→惨劇の記憶というシンプルな動きを想定しているらしい。
このレシピには良い点と悪い点がある。
まず悪い点。
コンボ始動時の手札に必ずガラクタを含まなくてはならず、Songs of the Damnedとの8枚体制を敷ける既存デッキの優位は明らか。
良い点。
バネ葉の太鼓。
これまで見落とされてきたパーツでマナ加速・変換に大きなプラス。
ほくちの壁、野生の朗詠者、欄干のスパイの三種で能力が活かせる。

下の方のレシピでは0マナクリーチャーと弱者選別を入れたタイプが紹介されているが、
このタイプはまだ研究不足なので後日。

バネ葉の太鼓は既存のレシピに採用したいが、弱者選別は生け贄に捧げたいクリーチャーが深き闇のエルフのみなので本項では見送る。



・それぞれの採用枚数

このデッキは何を目指すデッキか、といったら1ターンキルを目指すデッキと自分なら答える。
いきなり何の話だと思われるかもしれないが、コモンスレを見ていると、
「ライフゲインされたら負けなので、ライブラリーアウトの勝ち筋を入れる」という意見があった。
それは間違いだと思う。
そもそも対策カードに極端に弱いデッキなのだ。
稲妻で深き闇のエルフを焼かれてもSongs of the Damnedを呪文づまりのスプライトで打ち消されても機能不全に陥る。
そうならない為にはそれらのカードが引かれないうち、プレイできないうちに勝ち切ってしまうしかない。
ライブラリーアウトを出来る様にするにはフィニッシュパーツ枠が3,4枚は増えてしまう。
その枚数は序盤のマナ安定にこそ割くべきではないだろうか。



まずはフィニッシュパーツ5枚。

2 : モルグの窃盗/Morgue Theft
1 : 魔力炉の燃えがら/Manaforge Cinder
1 : 無政府主義者/Anarchist
1 : 惨劇の記憶/Haunting Misery

コンボ前に赤1マナを浮かせられれば、モルグの窃盗1枚と魔力炉の燃えがらは切れる可能性はあるのだが、所要マナが増えるのは痛い。


研磨パーツ。スパイ4枚は確定、証拠隠滅は0~4枚までまだ不確定だが、暫定でこの枚数。

4 : 欄干のスパイ/Balustrade Spy
2 : 証拠隠滅/Destroy the Evidence


大量マナ獲得手段。

4 : 妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble
4 : Songs of the Damned

これは4枚ずつで確定か。
研磨パーツの証拠隠滅が枚数不確定なのに対して、これらが4枚確定なのは、
ガラクタ:先置きが出来る。場にガラクタ、場と手札に4マナ+スパイで始動できるマナ加速的側面がある。
Songs of the Damned:コンボ開始前のマナ加速としても優秀。複数枚引いて嬉しい。


森+土地譲渡で5枚。

今回はこれありきのデッキ構成で考えているので、抜き様がない。


ここまで確定22枚、変動+0~4枚。
残り34~38枚で黒黒を含む5~7マナを捻出できる構成にしなくてはならない。
また、クリーチャーはここまで6枚だが、惨劇の記憶を打つ際、
魔力炉の燃えがら、無政府主義者、欄干のスパイは1枚ずつ出ている筈なので、
最低でもこの枠内で17枚以上、スパイが手札で被る可能性も考慮すると20枚は必要。

4 : 通りの悪霊/Street Wraith
4 : 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
4 : 深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow
4 : ほくちの壁/Tinder Wall
4 : 野生の朗詠者/Wild Cantor

で、20枚。
コモンの枠内だとあまり弄り様がないのだが、一応オークの木こりを1枚加える可能性がある。

その他、14~18枚。
ほぼ確定なのは、

4 : 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 : 暗黒の儀式/Dark Ritual

序盤の色マナに苦労するので水蓮の花びらは必須。
他のマナ加速が1マナずつしか増えないので+2マナの暗黒の儀式は貴重。

最後の6~10枚。
もしかしたらここが一番判断が分かれる部分かも。
自分は証拠隠滅の枠を2枚取ったので8枚のスロットをこうしてみた。

3 : ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
3 : バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
2 : 魔力変/Manamorphose

バネ葉の太鼓は引き過ぎると悲しいので3枚。
ドローカードとしての強さは
ギタクシア派の調査>魔力変だが、色マナ変換が悩ましくてこの枚数に。

他、この枠の候補としては、

炎の儀式/Rite of Flame
陰謀団の儀式/Cabal Ritual
彩色の星/Chromatic Star  など。

ライブラリーアウト勝ちの構成を考える際も基本的にこの枠との入れ替わりになるのではないだろうか。


出来あがったレシピがこちら。

土地 (1)
1 : 森/Forest

クリーチャー (26)
4 : 通りの悪霊/Street Wraith
4 : 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
4 : 深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow
4 : ほくちの壁/Tinder Wall
4 : 野生の朗詠者/Wild Cantor
4 : 欄干のスパイ/Balustrade Spy
1 : 魔力炉の燃えがら/Manaforge Cinder
1 : 無政府主義者/Anarchist

その他 (33)
4 : 土地譲渡/Land Grant
3 : ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 : 水蓮の花びら/Lotus Petal
3 : バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 : 暗黒の儀式/Dark Ritual
2 : 魔力変/Manamorphose
4 : 妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble
4 : Songs of the Damned
2 : 証拠隠滅/Destroy the Evidence
2 : モルグの窃盗/Morgue Theft
1 : 惨劇の記憶/Haunting Misery


一応、入っているカードについては理由付けしたつもり。
でも、海外サイトのお陰でバネ葉の太鼓に気付いたり、他にも見落としてるカードが色々あるんだろうなぁ。

ちなみに昨晩回してる最中にスパイ・レス・スパイをやらかしたのは自分です。
orz

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